「東京レストランサーチ」は、東京圏にある世界各国&地方料理と、日本の郷土料理店専門、つまり、食は文化であるという考えから、世界地図・日本地図を念頭に食べに行ってみたい料理を探せるレストランサイトです。
トップページから、料理の国・地方名・県名と所在地をもとにお店を検索でき、また、リンクした
「世界料理マップ」で各料理の基礎知識を調べたり、投稿レビューから他のユーザーの感想を読むことができます。
「珍しい料理を食べてみたい」「あの場所で食べたあの料理をまた味わいたい」「レストランで旅行気分を楽しみたい」など、さまざまな目的から、世界&日本のローカルフードのレストラン探しにご活用ください。
2010年3月でサイト設立10年目
現サイトの元になったレストランリスト・サイト時代から数えて、2010年3月で設立10年目を迎えます。この10年間で、東京の各国料理レストランは種類・数とも飛躍的に増えました。今や、あの移民の街ニューヨークに匹敵するくらいです。またテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」に代表されるような最近のご当地ブームからか、日本の郷土料理店も増加。今後の動向に注目したいですね。
「全国・各国料理レストランサーチ」をリリース
2008年8月に
「全国・各国料理レストランサーチ」をリリース。これで、東京圏だけでなく、日本全国の各国料理店(中には、東京にもないような珍しい国・地域のレストランもあります)を網羅できるようになりました。全国にお住まいの各国料理ファンの方はもちろん、国内旅行の旅先での食べ歩きにお役立てください。
■「世界一のグルメの街」東京
東京は今や、世界トップクラスのグルメの街。現状ではおそらく世界一でしょう。それは、フランスのミシュランのレストランガイドがパリを上回る最多数の3つ星を東京のレストランに与えたことだけでなく、東京のみに海外出店している有名レストランが少なくないこと、そして、自国の料理を含む世界70ヶ国以上の各国料理店を擁する、レストランの種類の幅広さなどからもうかがえます。
特に、各国料理店・郷土料理店の多さは、グルメの街・東京のもうひとつの顔といえます。アメリカやカナダ、オーストラリアのような移民の国でもないのに、ニューヨークやトロント、メルボルンに匹敵するほど各国レストランが多様なのは驚異的なこと。来日する外国の方々は、この東京のレストラン事情に一様にびっくりしていたようですが、ミシュランによってグルメ都市であることが世界的に注目されたおかげで、今では、パリやニューヨークはもちろん、たとえばイスタンブールなど世界各地で「東京にはたくさんの国のレストランがある」ことが知られるようになりました。
そして国数の多さだけではなく、クォリティも現地に勝るとも劣りません。食関係の仕事をしているある在日外国人の方は、「自国の料理でも、東京の方が現地のレストランで食べるよりおいしい」とさえいいます。また私個人の意見では、おそらく世界一の国数のレストランを誇るニューヨークにも、味だけなら勝っていると思います。
膨大な飲食店数の層の厚さに支えられて、ラーメンに代表されるような庶民派料理から、それこそミシュランガイドに載るような高級料理まで、それなりにレベルが高く、選択肢も多くて概してコストパフォーマンスがいい。これが東京の外食産業の強みです。だから、いつオリンピックやワールドカップを開催しても大丈夫、世界からの来訪者を自信を持っておもてなしできるくらい(笑)。いながらにして、おいしい料理で旅行気分を味わえる東京は、何とも食べ歩きが楽しい街なのです。
それではなぜ、東京でこれほど各国料理のレストランが受け入れられているのでしょうか。各国料理だけではなく、東京には、ご当地・江戸の伝統料理を含む、日本全国40都道府県以上の郷土料理店が共存していることも見逃してはいけません。そして、なぜ、東京はミシュランガイドの3つ星レストラン数が世界一となり、時には現地以上と絶賛されるほどおいしいレストランが誕生していったのでしょうか。
その源となる飲食店のお客である東京の住民の、多様性を認める懐の深さ、また、味に敏感な舌先の鋭さはどこからきたのか。平和で豊かになったからだけではない、東京の土地柄に由来した何か特別の理由があるのではないかといろいろ思い巡らし、文献を調べながら、こんな結論に達しました。以下は私の自説です。すなわち、「東京の多様性とグルメのルーツは、江戸時代の【参勤交代】と【火事】にある」と。
その根拠をここで語り出すと長くなりそうなので(笑)、別途まとめてみました。後日アップしますのでご興味あればお読み下さい。
さて、どの道の世界でも、磨かれていくには厳しさが付きものです。ましてや世界水準に達するには、才能と運、そして日頃からの並々ならぬ努力が必要なもの。ニューヨークのブロードウェイが世界のショービジネスのメッカといわれ、優れたステージ作品を観に各国からお客が集まるのは、ミュージカル「コーラスライン」に描かれているように、表ではエンタティナーに徹しつつも、あまりにも才能の層が厚いため、熾烈なオーディションで競争に勝ち残らないと、出演者として舞台に立つチャンスすらつかめない、そして地元の観客の目が肥えているため、その舞台も評判が悪ければいつ幕を閉じるとも知れない、残酷なほど厳しい世界が裏にあるからです。
飲食業の世界も、ショービジネスに少し似ているのではないかと思います。優れた一流のシェフ、オーナーたちは、たくさんのレストランの中でしのぎを削り、独創性を出すなど、裏で人知れない苦労を重ねながら、お客の前ではそれをみじんにも出さず、食卓を楽しませることに徹しているはずです。そして、お客がたくさん来れば店は繁盛しますが、何かのはずみで客足が遠のくと、たちまち閉店の危機にさらされます。中には儲けに走るあまり、体裁だけよくし、お酒をたくさん注文させるためにわざと料理の味付けを濃くするような店もありますが、舌の肥えたお客にはそんな小手先の手段は通じません。
今、東京は、世界の食のメッカになったのかもしれません。お客としての私たちにできることは、そんなレストランの裏側にある厳しい現実を片隅にふまえながら、真摯にわが道に立ち向かうプロの料理人たちを正当に評価し、愛情を持って見守ることではないでしょうか。
■「東京レストランサーチ」誕生のいきさつ
旅好きが嵩じて、東京にある日本および世界各国のレストランに楽しませていただいてきた私は、恩返しとして、いつの頃からかお店とお客さんをつなぐ架け橋になるようなことをしたいと思うようになりました。各国料理・地方料理の魅力を多くの人に伝えたかったのです。
それで、15年以上前から収集してきた東京の各国料理店リストを、2000年にウェブサイトで公開。さらに、2005年9月には、食べ歩き好きの友人で優秀なプログラマーでもある
おうさるさんの助力で検索エンジン化し、
レストラン調査隊の方々に協力いただきながら、日本最速かつ最も詳しい各国料理レストランの情報提供を目指した(笑)「東京レストランサーチ」としてスタートさせた次第です。
情報更新のしやすいインターネットは、レストランガイドとして最適なツールのひとつだと思っています。というのも、飲食店の様相は水モノであり、オープン・閉店、またシェフの交代やオーナーの方針転換は日常茶飯事だから。評判の高かったレストランが1年後にさらに成長してくれているといいのですが、質を落としてしまうケースだってあります。それに、外食産業は世の経済状況に影響されやすいものです。そのため、半年前に出版されたグルメガイド本の情報が、すでに古くて使い物にならないケースも珍しくありません。
外国人の関係するレストランは特にその動きが早い傾向にあると思うのですが、インターネットなら、つねに最新の情報を広くユーザーの方々に提供することができます(もちろん、日頃からウォッチャーとしてこまめな取材が必要で、それはよほど各国料理が好きでないとなかなかできないことですが(笑)。
「日本でも海外でも、国・地域を問わず、土地の人に愛されてき伝統料理は奥深く、おもしろい!」をモットーに、これからも、その楽しさをサイトを通して多くの方にお伝えしていけたらと思っています。
■サイトの方針
志のあるレストランのオーナーは、商売だけではなく、故郷のことを多くの人に知ってもらいたいという心意気を持っています。
時には採算度外視でたっぷりの食事を用意するレストラン、観光局のようにその国・地域の情報発信をしているレストラン、その国・地方らしさや行事を、ライブ等をまじえて紹介しているレストラン…。みなさん、自分の故郷に誇りがあるのです。それはそっくり、日本の郷土料理店のオーナーやシェフにも当てはまると思います。
それに、生鮮野菜や食肉と同じように、あいまいな食べ物よりも、産地=土地の名がより具体的に示された料理の方が、その土地の背景が想像できるなど、何となく安心するものです。作り手側にも自負があり、故郷の名を看板に出しているからには下手な料理はお客に出せないのが人情のはずです。
「東京レストランサーチ」は、ユーザーの方々とともに、1万軒はゆうに超すであろう東京圏の無数の飲食店の中に埋もれがちになりながら、また、経済状況に左右されながらも、こだわりと情熱を持って経営されている、そんな個性的で本物志向のレストラン(多くは個人経営)を応援しながら、ユーザーの方々がレストランを訪れることをもっと楽しんでいただければと考えています。
レストランを経営する側にとっては、自宅で1人でやっていて確実な固定客がついていない限り、食材費のほかに、店賃、人件費、宣伝費といった少なからぬ経費が発生することでしょう。特に東京都心のテナント賃料は、ご存知のように安いものではありません。プロのおいしい料理を食べたいお客側としては、店賃や宣伝費に経費リスクが傾くよりも、そのお金を食材費や手間にかけてほしいのです。真面目にやっているお店に無用な負担をかけてほしくないですし、お客のすべてが決して値段が安いだけでレストラン選びをするわけでもありません。
というわけで、私たちお客側は店賃はどうすることもできませんが、せめて宣伝費の軽減には、「インターネットを通じた口コミ」という、なかなか強力な武器で協力できます。
そのため、このサイトの運営費も広告で賄っており、レストランからの情報掲載料等は無料にしています(広告クリックにご協力お願いします(笑)。
ただその代わり、応援しながらも、レストランへのコメントはストレート。ユーザーの立場になって、店をちゃんと選び、自腹を切って食べに行く価値がどれほどあるのかがポイントです。時には辛口のコメントもありますが、これも、愛情をもって、お客の立場でもっとよくなってほしいという思いがあるからです。
つまり、目先の満足だけでなく、本音をぶつけて正当にお店を評価することで、改善を重ねながら成功してもらい、お客とレストランが一緒になって、自分の住む街の食文化を育てていくのがよいのでは、という発想です。そして、この余裕が、未来に続く真の文化的豊かさを創るのではないかと思います。
またこのサイト「東京レストランサーチ」および「全国・各国料理レストランサーチ」は、お店の人気ランキングを自動的に算出するタイプのレストランサイトとは、ちょっと毛色が違うかもしれません。旅や食べ歩き、クロスカルチャー好きで、さらに人の手をかけたアナログ好みの人々に向けた読み物風な「文系」レストランサイトが、ひとつくらいあってもよいのではないかと思いまして(笑)。
もともと理系の世界で誕生した、論理的かつ合理的なインターネットですが、その盲点のひとつは、ランキングの上位ばかりが注目されて、他が切り捨てられがちなこと。飲食店は、都市の変化と関わって、時には社会を反映する奥深いものです。ランキングの人気店を追いかけるのもいいけれど、たまにはご自分の感性で、本当にいいお店を探してみるのもおもしろいですよ!
***
料理やミュージカルやサッカーは、言葉や国境を越えて人々が通じ合えることで共通しています。
たとえば、ミュージカル「オペラ座の怪人」は世界約18カ国のそれぞれの言語で上演されて人気を得てきましたし、2002年に韓国と日本でサッカーのワールドカップが開催されたときには、自国のみならず他国の試合を応援する人がたくさんいました。つまり料理は、ミュージカルのようにわかりやすく親しみの持てるパフォーミングアーツ(舞台芸術)や、サッカーのようにルールのシンプルなスポーツと同様、人間の五感・本能に訴えて、人と人とをつなげる最良のコミュニケーション手段のひとつなのです。
料理をきっかけに、同じ東京に集う者同士、お互いの文化を尊重しあって仲良くしようよ!そうすれば自分のアイデンティティ・存在価値も浮き彫りになり、毎日だってもっと充実して幸せに感じるはず。私が「東京レストランサーチ」を運営し始めたときにこめたメッセージは、まさにこれなんです。
そんなわけで、レストランの国名は、必ずしも政治的な独立国家ごとの区分けではなく、民族的、文化的な区分けにしています。
また、世界各国の料理も、かつての日本の鎖国以前・以後を思えば、日本の郷土料理の延長線上にあるものといえます。古今東西、出自の知れた伝統料理には土地の人々に愛されてきた歴史とストーリーがあり、それが、味わう楽しさをさらに広げてくれることに変わりはないのですから。
私自身、楽しんで運営させていただいているこのサイトが、よいレストランにめぐり合い、あなたの食生活をよりハッピーにするお役に立てますように。
→本体
「e-food」の運営方針についてもご参考に。
■コメントと、読者レビューについて
「東京レストランサーチ」および「全国・各国料理レストランサーチ」では、各レストランのページに、その分野の専門家からコメントをいただき、「詳細を読む」のリンク先から詳しい記事を見られるようになっています。
また、各ページには、BBSの「読者レビュー」のシステムを導入しています。
これは、各レストランについて、ユーザーの立場から情報が伝えられるよう、また、ユーザーの方々同士、双方で情報交換ができるように考慮したものです。
運営者としては、初心者の方にこそ、正しい知識を得て、本物にふれてほしいという気持ちがあります。
たとえば、南インド料理の感想で、「カレーの味が薄かった」といった批評をネット上で見かけることがありますが、それは日本でいえば、関西風の味付けに、味が薄いと文句をつけるようなもの。
おいしい、まずいの味覚とは、概して主観的なものです。文化の違いをもっとおおらかに考えて、知的好奇心を磨きながら、いろいろな国や地域の料理をレストランでおいしく楽しんでいただけたらいいなと思っています。
2010年1月 “ゆ”こと 青木ゆり子
「東京レストランサーチ」・
「全国・各国料理レストランサーチ」運営者
→お問合せ:
こちらのフォーム または
efoodjp01@gmail.com (お手数ですが半角に直してご使用ください)までどうぞ。