サントメプリンシペの料理
サントメ・プリンシペ民主共和国 Democratic Republic of Sao Tome and Principe | アフリカ →この国の料理のレシピ・リンク集|世界料理マップについて
ポルトガルの影響を受けた料理
西アフリカのギニア湾に浮かぶサントメ島とプリンシペ島、その周辺の小島からなる赤道直下に位置する島国・サントメ・プリンシペ。アンゴラやモザンビークなど他のアフリカの旧ポルトガル領と同様、16世紀の奴隷貿易時代から1975年に独立するまで500年近い長きにわたって、ポルトガルの植民地時代を経験しました。独立時にはポルトガル系の住民が多く退去したとはいうものの、国民のほとんどがカトリック教徒だったり、ポルトガル語を公用語とするなど、今でもその影響が色濃く残っています。↓クリックすると詳細な グーグルマップが見られます。 |
サントメプリンシペ |
ポルトガルの影響は食文化にもうかがえます。たとえば、パンやケーキを焼く技術をはじめ、西洋風なバナナのオムレツ(オメレータ・デ・バナナ)、またハマグリとピーナッツ、果物などをポートワインで調理したマタタ(Matata)や、チキンのトマト煮、ピリピリソースをつけて炭火焼きするフランゴ(Frango)といった料理は、まさにポルトガル風。
ただし、高温多湿な気候のため、焼肉などの味付けは、ポルトガルよりもはるかにスパイシーなものが好まれるようです。
また、サントメ・プリンシペは、かつてアフリカ(アンゴラやモザンビーク)からブラジルへの奴隷貿易の中継地であり、アンゴラ内戦の際にはアンゴラから多くの難民が渡ってきたため、料理にも今も両国と共通したものが見られます。
たとえば、とうもろこしを常食したり、雑穀や米、温かいシチューがポピュラーだったり。また、アボカドや、パイナップルや、バナナといったトロピカルフルーツや、海に囲まれているため焼き魚、魚のフライといった魚料理も食べられています。
■参考文献
著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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