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出雲編 |
神話の国である島根県=出雲の国は、ある意味で日本文化の発祥の地。いうならば日本の"スローフード"の原点ともいえるでしょう。神様に捧げる日本酒をはじめ、そばや醤油など、日本の食文化に欠かせない、隠れたる名産がそろっています。 出雲の一畑には、一畑薬師という臨済宗の古刹があります。今回は、その宿坊に泊まってみました。早朝6時に和尚さんの法話を聞き(参加は自由)、食事は朝,夜ともに手作りの精進料理を囲みます。作り手のわかっている野菜や大豆。お腹に優しく、心に染み入るおいしさでした。精進料理は、日本が世界に誇るスロー・フードだと思います。山寺からは宍道湖と日本海が臨め、ちょうど紅葉が美しいシーズンで、疲れた心身をいたわる癒しの旅にはぴったりと思います。 ところで、首都圏に住んでいる者がたまに地方を訪れると、本当の日本のよさを再発見することが珍しくありませんね。昨年、クリスマスの時期に伊勢神宮のお膝元、伊勢市に行った際、(当たり前ですが)クリスマスのデコレーションが町中にまったくなかったのは新鮮な驚きでした。
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