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ニューオリンズで習ったケイジャン料理
(2000/11/5)

ニューオリンズのクッキングスクール


その国(地域)の料理は、できればその国出身の先生から習いたいものです。だから私も、旅先にクッキング・スクールがあればもう参加せずにはいられません。というわけで、ニューオリンズにあるケイジャン料理のクッキング・スクールに参加してきました。

ミシシッピー川のほとり、「サイドウォーク」というショッピングモールのレベルBにあるケイジャン料理のスクールです。ここは旅行者向けに開催されているもので。気軽に参加できます。

私は、飛行機の到着の関係で朝11時からのレッスンに10分ほど遅れて(しかも予約もせずに)飛び込んだのですが、幸いにも特に問題はありませんでした。あとから遅れてくる人もぞろぞろいて、最終的には12人のクラスになりました。参加費は1人20ドル(クーポンで15ドルに)。講義は2時間ほどです。

ニューオリンズはこの日、たまたまニューロサイエンスの学会の初日だったそうで、町にはいろいろな国の関係者がやってきていてとても活気がありました(旅行者としてはフライトの予約がまったく入らなかったり、ホテルも混雑していたりで大変でしたが)。その学会の参列者もこのレッスンに参加したりしていました。

ジャンバラヤ

牡蠣のオーブン焼き ロックフェラー・ソースがけ

アブサン入り
バナナのデザート


メアリーさんというおばさんが先生です。キッチンのある教壇で講義をしていきます。手にとって料理を習えるというわけではないのが残念。いきなり自己紹介をさせられてあせりましたが、そんなに問題ありませんでした。メニューはジャンバラヤ、牡蠣のオーブン焼き~ロックフェラー・ソースがけと、アブサン(ハーブの入った強いお酒)入りのバナナのデザートの3種。助手の女性ができきた料理を試食用にもりつけて配ってくれました。

講義中には、ニューオリンズのレストランやおすすめのレシピ本(決して自前の本の宣伝ではない)や、特殊な調味料、ケイジャンとクレオール料理などの詳しい解説をしてくれて、とてもためになりました(といっても詳細は聞き取れなかったのですが)。

そして料理のおいしいこと! 日本で食べるケイジャン料理とはスタイルが違っていて、味も格別です。

日本からきたといったら、先生はとても喜んでくれました(ほかはみなアメリカ人、またはアメリカ在住のヨーロッパ人。主婦風のおばさんから学生風、旅回りの劇団の男性グループなど多彩)。ここはケイジャンの食材の販売店を併設していて、買い物にも便利です。講義を受けると商品が10%オフになります。また空港にあったガイドブックには割引クーポンがついていました。

ニューオリンズにはもう1件、旅行者向けのクッキングスクールがあるようです。儲け以上に、ケイジャン料理の啓蒙を目指しているように感じられました。機会があればルイジアナ州にファーム・スティして本格的に家庭料理を習ってみたいものです(ルイジアナ州は日本と同じで、米が主食なのです)。

そのほかニューオリンズの食べ物


●クレオール・ガンボは濃厚で、後を引く味(Original Poppa's レストラン-バーボンとトゥールーズ通りの角)。ボールで6ドル99セント。ごはんは別だった。●日本でも最近流行っている揚げパンの「ベニエ」を空港で売っていたので、買ってみました。粉砂糖がたっぷりまぶしていあって揚げたてでおいしいです。しかもベニエ3つとカフェオレがついて2.79ドルという安さです。朝食向けで、中国の「油条」に通じるものがあると思いました。


そのほか、ニューオリンズのトピックス

ジャズ・プリザベーション・ホール

フレンチ・クォーターにある古典ジャズのライブハウス。とても古びた建物です。初老のおじさん7人編成のバンドがディキシーのナンバーを30分くらい交代で演奏していました。ニューオリンズのディキシーランド・ジャズの保存会のような役割をしていて、この街になくてはならない存在でしょう。しかも入場料は5ドルと良心的(ドリンクなどは一切なし)。ただ、ライブ自体は観光客向けという感じで、演奏者も観光ずれしているように思いました。演奏の質は決して悪くありませんが、演奏者が腕時計を見ながらきっちりの時間に終わらせるといったように、事務的なのです。本場にきて失礼なんですが、何だか上海の和平飯店のジャズバンドを思い出してしまいました。観光客慣れしたノリといい、演奏のテンポといい...。

このホールでライブを聴いてとてもよかったという人たちも大勢います。この日はまだ宵の口でメンバーがまだのっていなかったのかもしれないし、たまたまメンバーがあまりよくなかったのかもしれない。また私はニューオリンズは2度目で、旅情にひたるには醒めていたからかもしれません。

曲目は「バイ・バイ・ブラックバード」、「手紙でも書こう」、「聖者の行進」(この日有名な政治家が101歳で死んだそうなので。アメリカ人客はその知らせにびっくりしていました)など4曲。写真はフラッシュをたいちゃだめということになっています。レコーダーもだめ。ホール内に真っ白いねこが寝そべっていて、お客にかわいがられていました。ジャズを聴きながら育ったねこなんですね、きっと。バンドはタイ、ロシアなど世界中を公演しているそうで、ロビーには古びたポスターがたくさん張られていました。

バーボン・ストリート

さて、有名なバーボン・ストリートの夜はすごい盛りあがりでした。通り越しにジャズの演奏、ストリップやセクシー・ショーなどの風俗店の様子が見えます(後者はさすがにまる見えではありませんが)。バンコクのパッポン通りを彷彿とさせます。また夜遅くでもみやげもの店やスーパーが開いていて、便利でした。

そんな中で、ふと通りかかった通りのはずれにあるParlor'sというジャズクラブの演奏に思わず立ち止まりました。モダンジャズでしたが、すごくうまいんです!そして演奏者の熱が入っています、プリザベーション・ホールよりもずっと!ほかにも立ち止まって聞いている人がけっこういました。これがジャズ発祥の地、ニューオリンズを感じる瞬間で、思わずとても感動したのでした。

ロイヤル・セント・チャールズホテル

ネットで予約しました。ロイヤル通りとセント・チャールズ通りの角にあるからこの名前。モダンで素っ気ない装飾ですが、新しいホテルのようです。周囲はマリオットなど高級ホテル街。正確にはフレンチ・クォーターの中ではありませんが、隣接しています。値段も素っ気ない割には値段が高いのが困りました。(先の学会のためか安いホテルがとれなかったのです)。1泊159ドルがタックスやらなんだかんだで179ドルでした。ただし高いだけあって、部屋は快適。あまり広くないですが、アイロンやドライヤー、コーヒーメーカー、大きなテレビがついていました。

ニューオリンズの印象

地方都市は人がやさしいですね。ニューヨークが殺伐としているのがわかります(ニューワーク空港に行くときに使った、無料ガイドブックにクーポンのついていたシャトルTel Avivの運転手のおやじはチップをねだるし。ニューオリンズではそんなことはありませんでした。アメリカは拝金主義というけれど、ニューヨークが特に拝金主義なのではないかと思ったりしました)。

by ゆ

profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、世界の料理レシピ・ミュージアム館長。
2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、料理講師、レシピ開発のほか、在日大使館や大使公邸などでのシェフとしても活動。
プロフィール詳細
著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)


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